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ビュッフェ形式の学びへ

みなさん、こんにちは。
関西創価中学校英語科教諭の津田奈々世です。

古賀校長の記事(2024年度スタート!)にも、「さまざまな取り組みについて綴っていく」と書かれていましたが、これからわたしたちが取り組んでいる英語の授業について、生徒の様子も含めながら綴ってみたいと思います。


◆生徒が自由選択?

2024年度から、自由選択型英語学習(通称:SoFEL)を始めています。
一言で言うと、生徒が自分のとりたい授業を選択することができるようになりました。
SoFELとは、「Soka Flexible English Learning」の略称で、生徒は「ソーフェル」「ソフェル」と呼んでいます。
英語は、いわずもがな言語です。「話せてなんぼ」「使えてなんぼ」なのです。しかし、中学英語では、「This is a pen.という文はThis が主語で~、penは数えられるからaが必要で…」と教師から教えられてきました。

「この説明いる?」教科書を見ながらそうつぶやく生徒の中には、すでに英語検定3級を取得している人、海外生活経験のある人、海外にルーツのある人など、関西創価中学校にはさまざまな英語能力をもった生徒たちが集ってきています。

一方で、英語が小学校から教科学習として始まったことで、すでに苦手意識をもった生徒も入学してきます。なんとか英語嫌いの状態から抜け出して、「英語も使える自分かっこいいやん」と感じてほしいなというのが私たち英語科教員の願いです。

◆身につけたい力って?

「吹き替えや字幕なしで洋画を楽しみたい」「観光に来た海外の人の手助けができたらうれしい」「海外で将来働きたい」「推しが話している言葉を理解したい」等、第二言語の学習を始めるきっかけはさまざまですよね。
(津田は推しと会ったときに話せるように韓国語を始めました😊もういつ会っても話せますが、会う機会がこない…)

SoFELの学習をすすめるなかで大切なのは、身につけたい英語力が何なのかを生徒自身が発見し、目的感をもてるようになることです。学ぶ過程で「これはなんのための学びなのかな?」「今なんのためにこの教室にいるのかな?」と自分で考えて律していける生徒の育成を目指しています。

生徒が作成したマイ時間割
単元ごとに生徒自身が学習計画を立てています。
学び合いクラスで和気あいあいと学習する生徒

◆スタートして1か月…

この自由選択型英語学習をスタートして約1か月が経過しました。
生徒も教員も、毎日が試行錯誤の連続です。

「1か月間の授業を受けて、みんな自律できた!完璧!」とはもちろんなりませんが、わたしたちの想像をはるかに超えた学びが、生徒たちの中では生まれているように思います

「いやあ~、あそこ楽しそう…」と様子を探りに行くと、Chromebookでデジタル教科書を開き、単語の発音をみんなで確認しているところだった、なんてことはたくさんありますし、「whenは接続詞で、~のときって意味やったやん~✋」と互いにツッコミながら問題集をすすめる生徒も多くいます。

Chromebookのメモ機能をノートとして使う生徒
英検対策クラスで過去問題に取り組む生徒たち
英会話クラスで楽しく学ぶ2年生

各学年、単元テストが1つの学習サイクルの区切りとなります。その度に、「この授業計画では目標の点数が取れないよな…」「話す力をつけたいんだから、週に2回は英会話を取り入れよう」と、自分自身でプランを立てて実行する過程のなかに、自己決定と自己実現する主体的な生徒の成長があると信じています。

今は自分の学習が思い通りにいかなくても、一人残らず使命と可能性を持って生まれてきた一人ひとりです。そう思うと、私は目の前にいる生徒が愛おしくてたまらなくなってきます。
(毎日地球の真ん中に立って大声で宣言できるほど、です)

これからも、英語の授業を通して成長する生徒の様子を、このnoteで発信していきたいと思います。ぜひ読者のみなさんと一緒に、子供たちの学びの可能性に、驚き、感動し、喜び合えますと幸いです。