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主体性を育む はじめの一歩

こんにちは。
関西創価中学校教頭の上原桂です。

満開の桜の下で迎えた入学式。新入生の笑顔がはじけました。
毎年「こんなに素敵な新入生たちはいない!」と思う"親ばか"ならぬ"教員ばか"のわたしですが、今年もとても幸せな入学式でした。

満開の桜に迎えられて

朝、校門を入ると、新入生を迎えるために、寮で生活する生徒たちが、校舎のまわりの掃除をしていました。そして新入生が登校すると、自分たちの入学式にもかかわらず、掃除用具入れからほうきをとりだし、廊下や階段の掃除を始める生徒たちの姿がありました。そして、何より驚いたのは、入学式が始まる前に、「笑顔」「感謝」「負けじ魂」と手書きした画用紙を掲げながら、自分たちの入学式を自分たちでつくっていこうと行動する新入生の姿でした。

先輩寮生が掃除を
入学式前の一コマ

昨年の夏から「どうしたら子どもたちの主体性を伸ばすことができるだろうか」「それって、子どもが主語になってる?」「子どもを『育てる』学校ではなく、子どもが『育つ』学校にするには?」と職員室であれこれ対話を重ねてきましたが、子どもたちは、本来、とっても主体的な存在なのだと、子どもたちの姿が教えてくれました。

「もし子どもたちに主体性がないように見えるとしたら」「もし子どもたちが自律できていないと感じるのだとしたら」、それは「よかれと思って」「この子のために」と、先回りをして、手を出して、子どもたちが自分で決定したり、自分から何かをはじめたり、安心して失敗できる機会を奪ってしまっている大人の責任かもしれない、そう感じた新年度のスタートでした。

子どもも大人も、失敗をおそれずどんどん挑戦できる学校でありたい。予測不可能な未来にむけて、新たな価値を創造する楽しさを知ってほしい。そのために大人ができることは、自分たちの「正解」を押しつけることをやめて、学校や家庭を安心して失敗できる場所にすること。そして子どもたちの可能性を信じぬき、どれだけ待てるかにかかっているのかもしれません。

「子どもの教育は、過去の価値の伝達にはなく、未来の新しい価値の創造にある」
ーーージョン・デューイ

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