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ハチドリのひとしずく#8_第1回「対話カフェ・はちどり」開催!

こんにちは。
関西創価中学校教頭の上原桂です。

先日、中学1年生の保護者のみなさん対象の「給食試食会」の日に、1年生の保護者の皆様の中から参加者を募って、第1回「対話カフェ・はちどり」を開催しました。

「どうしたら保護者のみなさんとのつながりをつくることができるだろうか」と考える中で、まずは保護者のみなさんの声を聴く場がつくれたらと、「対話カフェ・はちどり」を開催することにしました。

会場案内のポスター

人数は何名程度が適切?時間設定は?話題は?グループわけは?会場のテーブルの配置は?……何もかも手さぐりのまま、とにかく1回目をやってみようと参加者の募集を開始。

募集定員は20名程度、1グループあたりの人数を4人に設定。時間は1時間、話題は事前に話し合いたいことをフォームにて回答していただきました。

そして迎えた当日、24名の方にご参加いただき、参加者のみなさんの自己紹介からスタート。1時間の予定でしたので、みなさんの交流の時間を教員が奪ってはいけないと考え、質問をお受けした後は、グループごとで自由に対話を始めていただきました。

受験にまつわる思い出や、家での子どもたちの様子、ご兄弟のお話から、Googleクラスルームの使い方まで、話題は多岐にわたりました。

余談になりますが…
保護者の中には、本校の卒業生もいらっしゃいます。今回参加していただいた卒業生の1人からはこのような趣旨の言葉をいただきました。
「中学3年生のとき、上原先生に怒られたの今でも覚えてます。授業中、『先生に怒られるから、話しかけんといて~』と内心思いながら、仕方なく友達の相手をしていたところ、案の定『そこの2人、立て~!』って言われて…。『自分は話しかけられただけやのに、なんで怒られるの?』って衝撃でした。その上原先生が教頭になっていて、新入生登校日のときに『桜梅桃李』の話をしてて(笑)
(「ごめんな。こいつ何言ってるんやと思ったやろ。」と過去の自分を謝るしかないわたしでしたが…)
でも、『桜梅桃李』の話、めっちゃ感動しました。咲く時期は違っても必ず花は咲くんやと。先生の思いが形になるよう私に出来ることはどんどんさせてもらいたいと思ってます。体に気をつけて頑張ってくださいね~」

あらためて卒業生に対する申し訳なさと、心強さ、ありがたさを感じた1日でもありました。
(noteにもたびたび書いていますが、以前のわたしは、子どもたちをスーツケースにいれたがる本当に嫌な教員だったと思います。今でも、ともすると「子どもは大人の言うことを聞いてあたり前」という考えが頭をもたげそうになりますが、以前の自分には絶対に戻りたくないと心から思います。)

咲く時期は違っても自分らしい花は必ず咲く!
(新入生登校日のスライドの一部、『青年抄』より抜粋)

さて、本題へ。
今年度、新入生登校日での保護者会(1年生)と5月の保護者会(2年生)で、お話しする機会がありました。保護者のみなさんに新たな取り組みについてお伝えすることはもちろんですが、わたしが何より伝えたかったことは、「わが子が笑顔でいるためにも、学年全員、学校全員のサポーターに!」「文句を意見に!」ということでした。

サポーターになっていただくには、学校での子どもたちの様子、学校の取組み、教員の思いを知っていただくことは必要不可欠です。そして、自由に意見交換ができる「場づくり」が必要です。学校の取組みを知っていただくために、今年度から保護者用のGoogleクラスルームを作ったり、オンライン学級通信などを始めました。そして、意見交換の「場づくり」として始めたのが「対話カフェ・はちどり」です。

どんな一流ホテルでも、どんな業界でも、多様なニーズが存在する社会の中で、すべての人が満足する取り組みは不可能であると痛いほど感じます。それでも「教育の目的は子どもの幸福である」という最上位目的をしっかりと心にとどめて、子どもにかかわるすべての大人が遠慮なく語りあいながら、よりよい環境づくりを模索する以外に、理想の学校づくりはないと考えています。

昨年、「どんな生徒が育つ学校にしたいか」「未来を生きる子どもたちに必要な力とは何か」「そのためにはどんな改善案が必要か」と何度も何度も教員間で対話を重ねてきたせいか、「やりたいことがあればその思いを対話で伝える」「意見が食い違ったら対話で妥協点をみつける」「迷ったら対話」「悩んだら対話」と対話の文化が根づいてきたように思います。職員室で仕事をしていても「ちょっと今、いいですか~」と、教員や職員がやってきて対話の時間になる、そんな時間をかけがえのない時間だと感じています。この対話の楽しさを教職員間だけでなく、保護者のみなさまとも築いていくのが私の夢です。

終了後、残っておられた皆さんとパチリ(写真は加工しています)

終了後にいただいたアンケートを読ませていただき、今後の取り組みについてたくさんのヒントをいただきました。テーマ設定や席の配置の工夫はもちろん、今後どうすればよりよい対話ができるのか考えていきたいと思います。気になるテーマについて講師を招いたり、子育ての参考になる本を紹介しあったり、高校生をもつ保護者の"先輩"を招いて思春期の子育てに語ってもらうなど、『チーム関西創価』にしかつくれない、子どもたちの幸せ、子どもたちの成長を見守る大人のつながりをこれからつくっていきたいです。

ひとしずくずつ水を運ぶハチドリのように、小さな対話の場が未来の学校づくりにつながることを信じて、「対話カフェ・はちどり」はオンライン開催も含めて、ゆるく、長く続けていきたいと思います。

初めての参加で、最初は緊張しましたが、テーブル内で、それぞれの聞いてみたいことにみんなで答える形で話がはずみました。色々な考え方があり、それが悩み解決へのヒントになったり、気持ちが楽になったりして、たくさんの刺激がありました。これまでは、保護者同士の繋がりが面倒に思うことも正直言うとあったので、あまり広げたくない気持ちもあったのですが、今回参加させていただいて、色々なお話を伺うことができて、とても良かったですし、子どもたちのサポーターとして、我が子だけではなく、みんながそれぞれに楽しく輝ける学校生活を、他の保護者の方々と一緒に支えていきたいなとより強く思いました。

参加者の声より

初めて会った方ばかりでしたが、もう何年と一緒に活動して来たのではないか…と思うくらいでした。小学校ではPTA活動に携わっていましたが、8年活動してもそこまで仲良くなれるメンバーは少なかったですし、みんなのサポーターという感じではなく我が子だけ良ければ良い…と言うような保護者の方が多かったですが、やはり学園は違うなと感じました。様々な思いの中で集った、皆さんのお子さんと我が子が出会えた事に感謝します。そして、52期生190名のサポーターとして改めて頑張っていこう!という気持ちになりました。

参加者の声より

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