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ハチドリのひとしずく #14「ハードルあげすぎ」と言われましたが…。 

こんにちは。
関西創価中学校教頭の上原桂です。今日は、以前からずっと書きたかった、古賀校長について書きたいと思います。下書きを見た校長から「ハードルあげすぎでは…」と言われましたが…。これを読んだ教員、生徒は「もっとこんな魅力があるよ!」と言うのではないかと思うほどです。

3年前、高校から中学に異動になり、古賀校長のもとで仕事をするようになり、あらゆる場面で「こういうときはこう動くのか」「こういう風に物事を進めるんだな」と学ぶことばかりです。

毎年、「スゴイ!」と思うことの一つは、全校生徒(今年だと597人)の顔と名前はもちろん、例えば、どこから通学して、どのクラブに入っているのなどが、さっと会話にでてくるところです。

ですから、生徒のことで気になることがあって、「〇年生の〇〇さんなんですけど~」と相談すると、「そういえば〇〇さん、こないだ△△でこんな風にしてて気になってたんだよね」とか「〇〇さん、クラブのときに~してたね」などと、生徒についてわたしたちの話しを聞くだけでなく、わたしたちが気づいていなかった生徒たちの様子を伝えてくれる存在です。

競技大会のリハーサルで生徒を見守る古賀校長

自分が小学生だった頃、6クラス×6学年のマンモス小学校だったこともありますが、「校長先生は朝礼や式典のときに話す人」といった認識でしかなく、校長先生が自分の名前を覚えているとは、まったく考えたこともありませんでした。中高もしかり。成績優秀だったり、大会で表彰されるような生徒ならいざしらず、特にとりえもなかった自分は、校長先生から名前で呼ばれることもなかったように思います。

そんな自分にとって、新年度が始まってすぐに、廊下ですれ違う生徒や職員室をのぞいた生徒に、「〇〇さん、おはよう」「〇〇さん、どうしたの?」と名前を呼んで声をかける古賀校長を見たときは、衝撃でした。

自分も見習おうと、春休みに写真を見ながら覚えようとしても、新学期、いざ顔をあわせみると、写真とは髪型がかわっていたり、眼鏡がコンタクトにかわっていたり「あれ?この子だれだっけ?」と考えてしまうこともしばしば。古賀校長のようにはいきません。

そして、本校には「校長室」がないので、校長はいつも職員室にいます。授業中、生徒の様子を見にいくのはもちろん、先生方から「ヘルプ!」の声があったときに、フットワークも軽く職員室を飛び出すのが古賀校長です。

この間「次は、校長先生のことをnoteに書こうと思って…」と生徒に話したら、生徒たちから「校長先生って、いつもみんなに感謝してるイメージがある!」「常に窓あけてる!」「校長先生に会ったら、めっちゃなごむ~」「そうそう、ホッとするよね」「いつでも話しを聞いてくれる!」「生徒と仲いい!」と、次々に古賀校長の魅力を挙げてくれました。

2学期の始業式

いつも生徒の声に耳を傾け、若手教員の声を聴き、行事のバタバタでみんなが疲れているときには、そっと差し入れを準備してくれている…。そんな校長です。そして「こんなことやりたいんです!」と相談をすると、決して頭から否定することなく、どうしたら実現できるかをまず考えてくれる、こんなリーダーどこにもいない!と思います。

ぜひ、本校にお越しの際は、「古賀校長いますか?」と探してみてください。

動いている古賀校長はこちらのyoutubeをご覧ください。

教職研修編集部「校長の覚悟」

教職員は、「この人は自分のことを分かってくれている」「自分のやりたいことを本気で応援してくれている」と考えるようになれば、前を向いてくれます。逆に、「私の話なんか聞いてくれない」「提案してもどうせやってくれない」などと考えるようになれば、どんどん後ろ向きになっていきます。              

住田正治 『教職研修』編集部 著「校長の覚悟」