生徒たちの清掃を通して

はじめまして。
関西創価中学校 英語科教諭の橋爪伸幸です。

ある日の朝、掃除に取り組む生徒をあちらこちらに見かけました。
1日の時間割の中に、掃除をする時間はもちろん設けられておりますが、その生徒は誰に頼まれたわけでもなく、自主的に朝の清掃に取り組んでいるのでした。

関西創価中学校・高等学校は、自然豊かな環境が整っており、春は桜、夏には新緑、秋には紅葉(冬には時々雪)と、四季が学園を華やかに彩ってくれます。しかし、その分植物の落ち葉がまるで絨毯のように道を覆ってしまい、時に不便さも感じてしまったり、正直に言うと景観がよろしくないといったことも事実です。生徒たちは、登校してくる生徒たちが歩きやすくなるように、そして気持ちの良い1日となるように、自主的に清掃に励んでいるのでした。(私が驚きなのは、これが日常的な取り組みとなっていることです。)

朝、校内を自主清掃する中学生

自主的に清掃に取り組む生徒たちの行動について、反芻して考えてみると、生徒たちのその行動の淵源には、「母校愛」とだれかのためにという「ボランティア精神」があると感じました。

そのような精神性を育てるために、本校では成績の高い低い、運動のできるできない、などの表面的な評価で自分たちのことを語るのではなく、自分以外の人にどれだけ貢献することができているのか、他者への思いやりなど「校訓が人生の羅針盤となるような教育」がなされているからだと思います。

一、 真理を求め、価値を創造する、英知と情熱の人たれ
二、 決して人に迷惑をかけず、自分の行動は自分で責任をとる
三、 人には親切に、礼儀正しく、暴力を否定し、信頼と協調を重んずる
四、 自分の信条を堂々と述べ、正義のためには勇気をもって実行する
五、 進取の気性に富み、栄光ある日本の指導者、世界の指導者に育て

本校の校訓

このような生き方を生徒とともに学び続けられることに、大きな幸せを感じています。